スポット
ご縁を大切に。
共に幸せになれる場所。
札幌伏見稲荷神社
入り口から26本の赤い鳥居が立っていて 別の世界に繋がりそうな雰囲気を醸し出す伏見稲荷神社。こちらは、京都府京都市伏見区にある官幣大社稲荷神社(現・伏見稲荷大社)から札幌への分祀が叶い、祀られた神社である。現在は、北海道札幌市中央区伏見にあり、地名との共通点もあるといえる。京都にある伏見稲荷大社には比べるべくもない大きさの神社であるが、北海道らしい雰囲気を楽しむこともでき、商売繁盛、縁結びなどにご利益があるといわれていて、多くの参拝客が訪れる場所である。特に縁結び神社として有名なパワースポットのため、多くの若い男女が足を運んでいる。取材に行った日もちょうど雪のなかでウエディング撮影をしているカップルがいた。それほどご利益があるのだろう。末永く幸せになってほしい。
雪が多い冬であれば、ご利益は別としても、白い雪と赤い鳥居がつくり出す鮮やかなコントラストに夢のような雰囲気を味わえるだろう。これは、京都の伏見稲荷大社でもなかなか体験できないものだ。雪が積もった絵馬掛けには合格を願う言葉や恋が長く続くようにと書かれている文章が目立つ。あまり読んではいけないと思うが、少し気になる。その中には外国語で書かれた絵馬も少なくない。もはや、海外からもご利益を求めて参拝客が殺到するようだ。
奥には願い石がある。この石は、自分の1番好きなものをひとつ絶つことで願いを叶えてくれるといわれている。この願い石は生石(生きている石)といわれていて、古来から大切にされてきたそうだ。昔、参拝者がこの石に願いを託したところ、その願いが叶ったことから、願い石と呼ばれ親しまれるようになった。絶つものは願いごとに応じて変えても良いといわれている。気になる人は是非一度いかがだろう。タバコが1番好きだと思う人は、タバコを絶つことで健康がよくなり願いごとも叶うなら一石二鳥ではないか。でも、あまり欲張り過ぎるのも良くないのかもしれない。
縁結びのご利益もそうだが、実は、大切な縁を長続きさせる簡単な方法がある。それは、自分から恋人に対して「自分のことを理解してほしいという思いと同等に、相手のことを理解する」「自分が愛されたいのと同じように相手を愛する」気持ちを持つことだ。相手を本気で愛しているのであれば、これを実現することはさほど難しくないのかもしれない。いや、簡単で単純なことをなかなか思うようにできないのが人間だろうか。
* 札幌伏見稲荷神社 / 住所 : 札幌市中央区伏見2丁目2-17 / 電話番号 : 011-562-1753