フェスティバル

北海道の大自然の恩恵
収穫の秋

さっぽろ
オータムフェスト

 

 札幌の秋はいつも、道外の地域より少し早く訪れる。9月の朝と夜は既に半袖だけではいられないほどで、10度前後まで気温が下がる。夏が去っていくことは寂しいけれど、自然界では1年間頑張って育ってきた成果を披露する時期でもある。その恩恵を頂くことで秋に楽しみが溢れる。特に、日本最大の味覚エリアである北海道、また、海や山の幸が集まる場所である札幌は誰も否定できない秋のホットスポットである。さっぽろオータムフェストでは北海道の秋の幸が大通公園に集まり、約3週間かけて味の祭典が広がる。公園内は炭で焼く際出てくる美味しい味を含むような煙やそれを味わうための人で賑わう。多くの人が片手に食べ物が乗っている皿を、もう片方の手にはビールやワインなどの酒を持って歩いているのは、こちらならではの光景だ。特に、魚介類が好きな人にはたまらない祭りである。さっぽろオータムフェストでは、漁港がある根室や稚内直送の脂ののった贅沢さの極みを自慢するような海産物が披露される。さらに、地元の人や漁師が直接店を構えるので、産地の話や特徴なども詳しく聞けることも魅力的だ。会場にはテーブルやイートインブースが多数設置されているが、できれば芝生に座って北海道の味を堪能してみることをおすすめする。この時期を過ぎると、その後半年ほどは芝生に座って何かを食べることが難しくなるからだ。最後の暖気に力を絞って咲いている花々もさっぽろオータムフェストの雰囲気を飾る。海産物以外にも、ラーメンで有名な店も多数出店する。もちろん、列に並んで多少待たなければ食べられない店もある。並ぶことが苦手な私は列には並ばず、他の人が買って食べている姿を見ることで満足しなければならないが、どれも美味しく見えることは間違いない。
 近年、北海道は日本屈指のワイン産地にもなりつつある。地球温暖化の影響だという説もあって、複雑な気持ちになりかねないが、美味しいワインが身近で味わえることは嬉しい。また、北の大地で育てられたブドウで作られたワインは、アイコンタクトだけで互いの気持ちを分かり合うコンビのように、北海道の食べ物によく合う。肌寒さゆえに酔いの廻りが遅く感じられ、ついついグラスをあけてしまい、結果的に多彩なワインを味見することもできるかもしれない。