WINTER

さっぽろ雪まつり
すすきの会場

すすきの氷の祭典

 

 さっぽろ雪まつりの期間中、すすきのでは氷の祭典が開かれる。多彩な氷のオブジェがすすきののメイン通りに展示される。気温が低いため、大雪が降って氷の彫刻が壊れないかぎり1週間は現状維持できる。しかし、最終日である3日目には氷がくすんで見える場合があるので、見たい人は祭りの初日に見学する事ことをすすめる。冷たく透明な氷の作品の中には面白い作品も目に入る。もはや、すすきの氷祭りの定番となったともいえる作品。それは、氷の中に魚を閉じ込めた作品だ。氷の中を泳いでいるようにも見えるし、魚売り場に保管された魚のようにも見える。もちろん作品の制作意図は違うものだと思われるが、魚市場をほうふつとするのは私だけであろうか?
 会場には子供が遊べる氷の滑り台や大人まで遊べるミニカーリング台なども設置される。また、北極圏のイヌイットのイグルーのように氷のブロックを積んでつくられたアイスバーも営業している。その中には堂々とビールを飲む勇敢な人の姿も見ることができるが、ビールはそもそも体を冷やす酒であって、寒い札幌の真冬には似合わないかもしれない。おそらく、美味しくビールを飲んでからは今までに知らなかった酷寒を味わうだろう。しかし、北海道出身の人の中にはそんなことはものともせず、がぶがぶビールを飲み干す人もいる。
 北海道は冬でもビールの消費量が多いといわれている。もちろん、一般的に家や室内の温度が高いというのもあるが、そもそも寒さに強いのだろう。私も真似するかのようにビールを1杯飲んでみる。寒さのせいか、ビールの繊細な味や風味をより良く感じられるようだ。しかし、不幸の手紙をもらうように、体の隅から寒気が体を襲ってくる感覚は否定できない。寒さに弱い人はビールではなく、ウォッカやブランデーなどの体を温めてくれる酒にしよう。
 16時にもなると、札幌には早い夜が訪れる。暗闇の世界が広がると、氷の作品はライトアップされる。オレンジ色の光輝く氷の結晶は、昼間のそれより一層神秘的に見える。冷たくなった手を強く握る恋人の姿や毛糸の帽子を深く被った子供達の元気な様子で寒さを紛らわすことはできるかもしれないが、気温はどんどん下がる一方だ。しかし、それを我慢して輝く氷のアートを拝見する価値は十二分にあるだろう。すすきの氷祭りは札幌雪祭りの閉幕と共に終わりを迎える。次の日には間違いなく壊される運命の綺麗な彫刻。常に見られるものではなく、限られた時間の中でしか楽しめないからこそ、さらに光や美しさを放つのではないか。すでに、来年の氷祭りが待ち遠しい。

* 開催期間 : さっぽろ雪まつり期間中

  開催場所 : 南4条通〜南7条通、西4丁目線

  お問い合わせ : すすきの観光協会

         011-518-2005

  開催時間 : ライトアップ23:00(予定)まで

       ※最終日は22:00まで

  HP : http://www.susukino-ta.jp/

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